映画「内部被爆を生き抜く」とさよなら原発10万人集会
映画「内部被爆を生き抜く」の上映会を江古田上映実行委員会の主催で7月6日から15日まで10日間ギャラリー古藤で行いました。また、映画上映にあわせて7月6日には鎌仲ひとみ監督、13日には小児科医で未来の福島こども基金代表の黒部信一氏、15日には永田浩三武蔵大学教授に講演を行っていただきました。
鎌仲監督の講演内容はすでにお伝えしたとおりですが、黒部信一氏の講演では、「甲状腺がんは放射性ヨーソ以外のセシウムでも起こる。」「内部被ばくは保養によって低下させることができるので保養所を作った。」「放射能による現在すぐの被害はないが、チェルノブイリ事故においてもベラルーシで子どもの発がんに気が付いたのは3年後、明らかに統計上で分かったのは5年後であった。国際的に認められたのが10年後。しかも甲状腺がんしか認められていない。」等々のことが話されました。また、永田浩三教授の講演では、「首相官邸の金曜デモは多くの人々が集まっているが日本の各地で始まっている。」「正確な情報を知りたいという欲求が強いが大手メディアは本当のことを伝えていない。原子力情報室やアワープラネットTVはまるで放送局のようだった。」「公安・警察はトラブルを待ち望んでいる。」「なぜ金曜デモは報道されなかったかは大手メディアの権威に頼る体質による」「自分たちでおかしいと言えないNHK」「水俣病の教訓からカレイなどの底魚の深刻な汚染」「東京湾の2年後の汚染ピーク」「低線量内部被爆問題についてヒロシマ・ナガサキの「原爆症認定訴訟」がなんと58年後の2003年に始まった。」「ミトコンドリアの損傷はがんだけでなくあらゆる病気を引き起こす」等々について話されました。
上映期間中を通して、折角の機会であるので生の感想を聞いてほしいとの要望もあり、トークショ-の質疑以外にも上映の度に来場者の方からできるだけ生の感想をいただきました。さらに、文字による感想を多くの方に書いていただきました。
また、トークショーがない時間帯には特典映像の上映も行い、本編と同様なすばらしい映像であるとの感想をいただきました。
そして、本日16日、代々木公園で行われた「さよなら原発10万人集会」に行ってまいりました。
会場では何人か、「内部被爆を生き抜く」の映画を見に来ていただいた方とお会いしました。また、次回ギャラリー古藤でのコンサートに来ていただく方にもお会いすることができました。
集会には主催者発表で17万人もの多くの人々が集まり、その後デモ行進が行われました。
原宿駅に着くと既に駅側の出口は混雑しており、反対側の出口を利用してほしいとの放送がなされており、反対側の出口から出たのですが、駅の外は猛烈な太陽が照りつける今夏最高の猛暑。そんな猛暑のなか集会が始まりました。会場の代々木公園は人、人、人で埋めつくされていました。大勢の人、人をかき分けるようにやっと第一ステージにたどりつき大江健三郎氏、落合恵子氏、瀬戸内寂聴氏などの力強いメッセージを多くの人々と一緒に聞くことができました。瀬戸内寂聴さんはこれだけ多くの人が集まってもまだ原発を廃止させることができるか現実は厳しいというメッセージを発信されていましたが、今度こそは私たちは前に進まなければならないでしょう。もう後はないのですから。
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