江古田映画祭打ち上げ&永田浩三先生のサバティカルスタートを祝う会が2013年4月5日(金)午後6時半~ギャラリー古藤に江古田映画祭実行委員会や江古田映画祭に関わった地域の人々など三十数名が集まり行われました。
参加者には以下の報告書が配られました。
江古田映画祭「3・11福島を忘れない」ご報告
第1回江古田映画祭「3・11福島を忘れない」は、2013年3月3日(日)~16日(土)の14日間に700人を越える入場者と熱気あふれるトークライブ、展示、店頭販売等、大盛況で終えることができました。これも皆様の多大なご支援、ご協力のお蔭だと感謝いたします。
●掲載紙は、朝日新聞、東京新聞、練馬区報、赤旗、ふぇみん、江古田新聴、練馬・文化の会 会だより、食品と暮らしの安全等々。他に多くのブログやツイッターでも紹介されました。
●店頭販売は以下の品々で、入場者のみならず地域の方々で賑わい、完売御礼の品々もあり、総額65万円を越える売り上げがありました。
*大堀相馬焼
福島浪江町で壊滅状態になった伝統工芸「大堀相馬焼」がようやく復活し、練馬に避難してきた愛澤弘子さんを中心に支援の人々が店頭で販売しました。
──はじめまして、私は大堀相馬焼錨屋商店の山田慎一と申します。先日の映画祭でのPR販売では大変お世話になりました。遅ればせながら御礼申し上げます。私は現在、白河市に工房を作る為いろいろな手続きに追われておりましたが、土地の契約も無事に終わり、何とか夏頃には生産が開始出来るよう頑張っております。そんな中、昨年からお手伝い頂いている東京の皆様に、またお声を掛けて頂きまして今回の出品となりました。ただ、今までと違い長期の販売となる為、皆さんの負担が大きくなるのではないかと心配していたのですが、ご苦労もあったと思いますのに、そんな事は何も言わずに本当に頑張って頂きました。どうして見ず知らずの陶器屋に、ここまでしてくださるのだろうと皆様の暖かいお気持ちに感謝すると共に、これだけ応援して貰っているのだから何としても相馬焼を絶やしてはならないと、身の引き締まる思いです。
本来であれば、会場にてお一人ずつ御礼申し上げたかったのですが、それもかなわず、このようなメールでのご挨拶となりました事をお許しください。
本当にありがとうございました。
*宮城県気仙沼市大島の椿油とエコたわしの販売
──ともに宮城県気仙沼大島の復興支援
◎椿油はそれ自体、大変馴染みのあるものなので、試供品とともにオススメすると、かなりの方が興味を持ち、お買い求めくださいました。
◎椿のエコたわしは、断然赤色が人気でした。
また、この二つの商品は3/10より(~31日まで)ビーンズアクトさんで開催の「東日本 美味楽市」でも扱ったもので、特に椿油の仕入れ、アクトオーナー蜂谷さんによる実際の販売(売り子)など協力体制で行いました。(丸山)
*「つくりっこの家」の手作りクッキー、りんごジャム・ジュース、さき織(コースター・ペンケース)の販売。
──映画祭の期間中、3日間ほど販売をしました「つくりっこの家」です。
つくりっこの家は、大泉学園にあり、「障害」の有無・年齢をこえて、人と人が出会いふれあう場です。今年で35周年をむかえます。今回、販売したものは、長野県高山村のりんご園を借りて栽培したりんごを使ったジュース・ジャムや、古布などをさいて織り込んださき織り製品です。販売でご一緒したパン屋「BA-BA BREAD FACTORY」が、最終日に私たちのりんごジャムでパンを作ってきてくださったものを皆で試食し、おいしくいただきました。また、「大堀相馬焼」のマグカップに、私たちのさき織りのコースターを敷くとぴったりと雰囲気が合うという発見もあり、販売を通じて各団体の製品とコラボレーションすることの楽しさを実感できました。ありがとうございました。(社会福祉法人つくりっこの家)
*江古田はちみつマドレーヌ
武蔵大学屋上で採れたハチミツがたっぷり入ったかわいいマドレーヌを江古田の「すのうべる」から販売にきました。以下、販売に来られた方々の感想です。
・他の販売の方々と和気あいあいの状況で楽しかったです。(メンバーK)
・スタッフの人たちがとても感じがよくてはちみつマドレーヌも買っていただき、色々と勉強になりました。(メンバーM)
・他の販売の方とも交流できたのが楽しかったです。売上もあってよかったです。(メンバー)
・相馬焼は値段は高かったけどコーヒーカップをすのうべるのカフェで使ってみたかったです。販売は色々な方々に買っていただいて嬉しかったです。また宜しくお願
いします。(メンバーY)
・とても楽しかったです。声をかけたり、緊張しましたが、売れたのでとても嬉しかったです。(メンバーK)
・古藤さんのスタッフの方に優しくしていただいて嬉しかったです。2回も販売させていただきました。また機会があったら宜しくお願いいたします。(メンバーT)
・初日の販売で数が読めず、20個だけ持っていきましたが、完売できました。皆さんも私達のはちみつマドレーヌの宣伝をして下さり助かりました。また販売の機会があったら声を掛けて下さい。喜んで伺います。(メンバーK)
・毎日の販売は私達職員も経験がなかったので、毎日の確認等はなかなか大変だったのですが、
メンバーが自分達でもやらなければ!と、慣れてくると自ら動いたり、確認してる姿もみられました。そして、やっぱり目の前で自分達が作ったものが売れていくのを毎日見たり、耳にすることで色々なヤル気が出ていたようにおもいます。本当にいつも有難うございます。
これからも宜しくお願い致します。
*ご近所パン教室「バーバ・ブレッド・ファクトリー」のこだわり素材を使った焼きたてのパンを販売。
──大勢の人たちの手で創り上げられた江古田映画祭も大盛況に終えられましたこと、大変嬉しく思います。私も焼きたて手作りパンを販売させて頂きまして、たくさんの方とふれあい、たくさんのことを学ばさせて頂きました。パンを作るにあたって、よい材料を選ぶことはもちろんのこと、今は無農薬で育った甘夏みかんやあしたばなどを使ったオリジナルのパンも作っております。今後も練馬にちなんだはちみつやブルーベリーなどの農産物を取り入れて新しいパンも作っていきたいと考えています。東日本大震災から2年が経ち、一日でも早い復興を心から願い、今、自分でできること、少しずつでもやっていきたいと思っています。(BA-BA BREAD栗野)
*瀬戸内・祝島のひじき、びわ茶、寒干し大根の販売
──江古田映画祭に祝島関係の映画が2本上映されるとの事でひじきやびわ茶を売れないかとお声を掛
けていただき参加させていただきました。2週間にわたり原発関係の映画と監督のトークライブを聞
けるという貴重ですばらしい企画に連日たくさんの方で賑わいましたこと実行委員会の方々敬意を表
します。誘っていただきありがとうございました。個人的にはいつの間にか練馬に30年以上住んで
いるとさまざまなご縁があり懐かしい方にお会いできたり、改めて人々のつながりを感じた貴重な毎
日でした。これからもこのご縁を大切に大規模集中ではない地域分散型の豊かな未来に向け活動して
いきたいと思いますので、今後もよろしくお願いいたします。(上関どうするネット・新藤絹代)
*他に、福島市から練馬区に避難している二瓶和子さんのアクセサリー等、反原発のバッチ、また連日入れ替わりで様々な反原発関係者が店頭で持参の品々を販売されました。
●展示物も好評で多大な関心が寄せられました。
*書家・望月翠山の甲骨文字「反原発」
*なかのアクション 子ども保養プロジェクト──福島のホットスポットに暮らしている子どもたちを、何とか放射能のない自然の中で遊ばせてあげたい、という思いで昨年から「南房総で過ごす保養キャンプ」をやっています。今回その報告をさせていただき、練馬の保養の報告も聞き、いろいろな保養があることを皆さんに知っていただけたことは大変有意義なことでした。これからも10年間保養をめざし頑張っていきます。
*福島こども保養プロジェクト@練馬
──2011年6月に発足した「福島こども保養プロジェクト@練馬」は、少しでも放射線量の低いところで、福島の子どもたちに外遊びや水遊びをしてもらい、親たちの癒しになればと、練馬在住の有志が呼びかけたものです。これまでに、秩父や飯能でキャンプを行ってきました。今回「3・11福島を忘れない 第1回江古田映画祭」で、「福島こども保養プロジェクト@練馬」にギャラリー古藤での報告集販売、写真展示などの機会を頂き、「なかのアクション」と合同の報告会では、40名近い参加者のもとで「保養」のことをアピールさせて頂きありがとうございました。14日間に及ぶ充実した映画内容と、地域の方の参加が多かったことに、根をはった練馬の力を感じました。この地で協働して、この「福島こども保養プロジェクト@練馬」に取り組んでいこうと気持ちを新たにしました。また「ふーちゃんプロジェクト」や皆さまからのカンパ、本当にありがとうございました。これからの活動に生かしていきたいと思います。今後ともよろしくお願いします。
*脱原発スモールアクション写真展(望月靖彦)
*映画「ヒバクシャ」からのインスピレーション(松井奈穂)
──江古田映画祭は原発事故2年目に「3.11福島を忘れない」という思いで始まりました。今まで見たかった映画や知らなかった名作がラインナップされ、友人からはドキュメント映画祭としても素晴らしいと評価されました。
沢山の参加者や監督の思いなどみんなの気持ちが福島へ向かったと思います。
私たちは「福島を忘れない」を続けていきましょう。
●カンパ
*カンパ箱 こども保養プロジェクト2団体へ 31,722円
*ふーちゃんプロジェクトより こども保養プロジェクト2団体へ 5,000円
*会場呼びかけ ごぼう支援協議会へ 23,140円
*会場呼びかけ スノードロップ(避難のママの自立のため) 14,390円
総計 74,252円
●なお、今回の江古田映画祭のチラシ(デザイン:松井奈穂、細野かよ子)が3月20日ねりまちコレカラ集会の「練馬まちづくり縁日」でチラシ大賞金賞(グランプリ)を受賞し、練馬まちづくりセンターから表彰状を授与されました。
●実行委員:橘優子さんの感想
──東電福島第一原子力発電所の事故から2年も経つというのに、事故の収束も、被害者への支援・補償も進まない中で、そういうことへの思い・情報の共有の機会を地域の仲間と持つことができたことは、この間、地域ではあまり動けなくなってきている私にとっては大変ありがたいことでした。
光が丘に住み、江古田に職を得て、職場の近くで無理なく動くことができることは心身共に救われ、無我夢中で宣伝・客引き・司会や斉藤征二さんという福井からのトークゲストの招待など、自分なりにめいっぱい持てる力を出し切って参りました。
一番印象に残ったお話は、初日の相馬看花の上映の後の監督のトークの際に、会場から「私は朝霞の息子の家に避難してきている原発被災者です。ここに至るまで、数か所を転々とし、大変つらい思いをしてきました。大飯原発の再稼働は、そういう私たち福島県民の苦労をないがしろにするもので、許せません。先ほど、司会の人から、反基地闘争の話が出たが、原発は沖縄への基地の押し付けと同じようなもの…」というお話をいただき身の引き締まる思いでした。
以降も、座間の「バスストップから基地ストップの会」のたんぽぽ舎ボランティア仲間のお姉様が杖をついて訪れて下さったり、東松山の東電電気料金不払い運動の方や、グループ23、被ばく労働ネット、福島原発事故緊急会議、再稼働阻止全国ネットなど、練馬のエリア外の仲間たちが参加、映画祭会場では、いつも友人に会えるという毎日が交流会状態で、終了後の打ち上げも幾度となく盛り上がり、夢の様です。
最後に、経産省前テントひろばの正清太一さんと地域の仲間の出会いの契機となったことも特筆すべきかと。
「福島を忘れない」というコンセプトに違和感があるというご意見もいただきましたが、私はこのまま、しつこくそう言い続けて行きたい。できることなら、シーズン毎にでも、またドキュメントを紹介する企画を展開して行きたい。
「江古田映画祭」にご協力いただいた映画関係者・団体・ゲストの方々、並びに入場者をはじめ関わったすべての人々に、厚くお礼申し上げます。(江古田映画祭実行委員会)
文責:ギャラリー古藤・大崎文子
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